うっ、やられた。か、からだが…。あたしのことはいいから、先に行って、いいから、早く先に…。何やってるの、早くしないと、早くしないと、春休みが終わっちゃうでしょ！
なんていう冗談もいいにくい感じの時代になってしまったわね。今の首相は何が起こってもひとりだけ先に行ってしまいそうでこわいわ。
2004年3月12日−3月29日
しもべ、なに食べてるの？しもつかれ？なにそれ？「疲れたしもべ」と関係あるの？ない。あらそうなの。おいしそうな香りがするわ。鮭が入ってるの、どうりでね。「食べますか？」って、あなた、くれるの？なによ、くれないんじゃない。だったら聞かないでよ。ほんとうに不愉快な人ね。
うっ、な、なにするの？のどわ？相撲？あ、あなたはいいしもべのほうだから、相撲なんかしないわね。のどなでてくれるの？久しぶりで気持ちいい。ホットカーペットは暖かいし、外も暖かくなってきたし、炭火であぶったししゃもなんかがあれば、もう最高ね。（ごめんなさい、炭火であぶったししゃもは、悪いしもべが全部食べました）。
2004年2月9日−2月21日
完璧です。完全に裏返っています。猫の顔を下から見たらどうなるかという図です。ふつう猫の顔はわたしたちの顔よりも地面に近いところにありますから、なかなか下からは見えないものです。一度でいいから猫の顔を下から見てみたい、そんなあなたのためにあるじさまが一肌脱いでくださいました。どうです、この気前のよさ。人間ならくちびるにあたるのでしょうか、しもべたちが「ゴムパッキン」と呼んでいる口のまわりもよく見えています。背景が白でなければもっとくっきりとご覧いただくことができるのですが。
しもべたちが夜遅くまで電気つけっぱなしでまぶしいときも、こうして眠ればだいじょうぶ。なんてね、そんなつもりでやってるんじゃないんです。なんでだかわからないんですが、片手（実は足）で目のあたりをかくすんです。今回のように両手（実は足）バージョンはあまりやりません。いつかお伝えしたように、しっかり目を開けて寝ているくらいなんですから、まぶしさなんて関係ないんです。
2004年1月23日−2月1日
えー、何と申しますか、こうなってしまいますと、そのぉー、何とコメント申し上げてよいのやらもう見当もつきませんで、えー、見る方によっては「これは何？」とお思いの方もあるのではないかと思うわけなんですが、あるじさまがたいへんリラックスした状態でお休みになっているところでございます。口もちょっと開いちゃったりして。まあお仕えする身といたしましては、リラックスしていただけますればこれに勝る幸せはないのですが…。
しもべ、そこにすわりなさい。お風呂そうじなんていいから早くすわりなさい。あのね、東京あたりであたしの重病説が流れてるっていう話なんだけど、どういうことなのかしらね。あなたが「めでたいめでたい」ってお餅食べてごろごろしたお正月で更新さぼっているからこんなことになるのよ。万一のときの写真は用意してあるからだいじょうぶですって？そういう話じゃないの！ちゃんと聞いてるの？あたしはね、怒ってるのよ。あやまりなさい。あやまりなさい！もう更新さぼっちゃだめよ、わかった？そう、わかればいいの。お風呂そうじに行ってきなさい。
いつもの爆睡ポーズなんですが、目があいてますよね。この写真のあるじさまは起きているんですが、時々こんなふうに目があいたまま寝ていることがあるんです。おでこが下、あごが上を向いているときにです。人間でも時々半眼見開いて寝る人がいますが、半眼じゃないだろうこれは、というくらいに見開いて、しかし爆睡するんです。特技といえば特技なんですが、特に何もいいことには結びつかなそうな…。
何よ、気持ちよく寝てるのにたたき起こして。あなたは自分がしもべの立場にいるってこと、ほんとうにわかってるのかしら。今年も一年お世話になりましたってウィンクしろですって？これでいい？あら、何驚いてるのよ。できないと思ったの？だからあなたは読みが甘いのよ。このホームページ、だれのおかげで続いてるって思ってるの？あなたが書いた文字を読んでる人なんてね、日本のクリスチャン人口よりもさらに少ないのよ。はるかにね。あたしあってのこのページなんだから、尊敬してごはんの量をふやしてちょうだい、ほんとうに。
2003年12月22日−12月28日
はい、先週の写真を別の角度から見るとこうなります。猫が寝ているところをご覧になったことのない方には何がなにやらわからないかもしれませんね。寝顔をしっぽで隠すようにしているんです。あったかいのやら自分のしっぽのにおいをかぎながら寝ているのやら。なぜか猫は爆睡状態になればなるほど、顔がひっくり返ります。おでこが下に、あごが上に向いてくるんです。からだはまるくなったままで。この写真でも目より口のほうが上にありますよね。何なんでしょうかねえ、不思議です。
何がどうなっているのかおわかりいただけますでしょうか。頭のところにあるのがしっぽなんです。くるりとまるくなって最後にしっぽで顔のところを暖める仕組みになっております。自分のからだを120パーセント有効利用して暖房します。これでトイレと食事以外は動かないってんですから、暖房効果は抜群です。フロンガスも一酸化炭素も出しませんから、はい、地球にも徹底的にやさしいです。
2003年12月5日−12月12日
「11月半ばにご紹介した写真から何の進展もないというか、よりいっそうホットカーペットにへばりつくようになってしまったというべきか、言葉もありませんね。」「何言ってるのしもべ、あなたのほうこそ部屋の掃除してないのがばればれじゃないの。このネズミいつまで置いておくつもりなの。しまいなさいよ、どこかに。」「とかなんとか言ってさりげに耳なんか乗せたりして、けっこう気に入ってるんですよね、実は。」
2003年11月28日ー12月5日
猫はこのように自分のからだを自分できれいになめますから犬のように体臭が感じられることはありません。しかしかつては純白だったあたりがうっすらとよごれていたりすることがありますから、以前とくらべるとていねいになめることができなくなっているのかもしれません。からだが硬くなったかな。あるじさま、しもべ特製の黒酢ドリンクとか、飲んでみます？
2003年11月21日−11月28日
あれでしょ。たわしで作ったネズミをバザーで買ったから、それで遊んでみろっていう企画でしょ。だれがそんなむだなことにエネルギー使うもんですか。それよりちょっと枕がわりに使うと、けっこういい刺激がきて、何だか気持ちいいわねえ。しもべや、あなたの買い物にしてはあたりかもしれないわよ。
寒くなってきたのでテーブルの下にホットカーペットを出しました。しばらくたってからのたのたと隣室からご登場。スイッチオンであたたかくなったホットカーペットの上でコテンと横になり、そのままずっとこんなです。来る日も来る日もこんなです。きっと春までずっとこんなままなんでしょう。いいなあ。でもときどき粗忽のしもべに踏まれてしまうのね。
今回もマタタビトリップなみにぼけた写真ですが、お化粧というべきか洗顔というべきか毛づくろいというべきか、まあともかく身だしなみ関係の写真です。いま左の耳から目のあたりに向かってうしろから前足をすべらせてくるところです。この直前に左前足をよくなめて、自分のつばをたっぷりつけてあるんです。それで顔の汚れをぬぐいとろうというわけなんです。で、汚れがついた左前足はどうするのかというと、もう一回なめればきれいになってしまうという、とても合理的な方法で、せっけんもいらなければタオルの洗濯もいらない、そもそもタオルすらいらないという、地球にやさしい生き方なのでした。おしまい。
はい、今週もマタタビでトリップ中のあるじさま激写ですね。もうカメラが見ていようとなんだろうと関係なくトリップしてます（しらふのときはカメラのストロボが光るのがきらいだから、カメラを向けられるとちょっと意識するのですが、もう意識なんかなくなってしまっていますね）。写真をご覧いただければおわかりいただけるとおり、しもべはマタタビ棒が動かないように必死でおさえているだけ。あとは棒に向かってあるじさまがひたすら顔をこすりつけてくるわけです。このマタタビけっこう長持ちしまして、もう10年くらい同じものを使っております。お酒とくらべてほんとうに経済的にも肝臓的にも負担が軽くていいようです。みなさまもいちどお試しになってみてはいかがかと…。
2003年10月22日-10月30日
あるじに棒切れで拷問？いやいや、やめてくださいよ、そんな人聞きの悪いこと。ただでさえ評判の悪い幼稚園長やってるんですから。じゃあ、その棒は何かですって？。これはね、特製のマタタビ棒なんです。一足先に天国に行っちゃったトラさまはあまりお好みではなかったんですが、タマさまはもう好きで好きで、目の前に棒が来ると口と言わず頬と言わず、グリグリ押しつけてきて、それはそれはたんへんな騒ぎになるんです。何がいいのかわからないんですが、人間で言えば酔っ払いの状態ですね。よだれも出ちゃうし、ねっころがっちゃうし。ただ人間の酔っ払いと違ってえらいのは、一瞬でしらふにもどれることですね。からまないし。それにしても、さりげに右目でカメラ目線してるの、おかしくありません？
2003年10月12日-10月22日
秋の夜長、久々に猫釣りに挑戦していました。簡単です。あっさり釣れました。指の間から何とかえさをなめようとしていますが、そうはいきません。けっこう高いえさなんです。いつかは池袋の「すずめや」さんのどらやきで釣りましたが、今回のえさはブルーチーズを使用しております。チーズそのものには反応するのですが、特製チーズ入りドライフードというのには見向きもされず、がっかりした経験があります。チーズはブルーに限るとか、わかってるんでしょうかねえ。
お薬の時間ですから口あけてください、って言われて「はい」ってあけるわけないでしょ。ねえしもべ、あの薬まずいんだけど、チキン味とかいわし味とか何か工夫できないものかしらね。かつお風味のオブラートで包んでくれるとかさ。一生つきあうお薬なんだから、そのへんのこと大事だと思うのよね、あたしは。
2003年9月20日−10月2日
猫の手も借りたいからお願いしますって言われても、あたしは寝てるのよ。眠るのにも体力が必要で、だから年をとるとあまり眠れなくなるんだってだれか言ってなかったかしら？あたしも感じるわ。これはこれで体力を必要とする作業なのよ。だからあっち行ってちょうだい。忙しいんだから。
何？何するつもりなの？人がゆったり休んでいるところにそんなにこっそり忍び寄ってきて。あやしいわ。その右手に持っているものは何よ。言ってごらんなさい。あっ、ますます見えないように隠して、いよいよあやしいわ。それにそのにじり寄り方。芝居がかるというのはそういう動きを言うのかしらね。（といっているうちに朝晩口をこじ開けられて薬を飲まされてしまうタマ様でした。怪しい雰囲気を察知して逃げればいいのにと思うのですが、何も学ばないようです。これが猫の生きる道？）。
暑いわね。雨ばかり続くと「早く夏らしくなってほしい」とか思うけど、夏らしくなってみるとやっぱりあせもができそうだし、食欲は落ちるし、夜中にしもべがやたらと寝返りを打つからつぶされそうになるし、あんまりいいことないわね。ネコだからカキ氷に舌鼓というわけにもいかないしね。
あらしもべ、ありがとう。寒いから助かるわ。そうじゃないんですって、何が？この帽子？あれでしょ、なかじますみこさんが編んでくださった帽子でしょ、あなたなんかのために。なかじまさん亡くなったの？この帽子も病院のベッドで編んでくださったものだったの？あら、そうだったの。知らなかったわ。それじゃ、お祈りしましょう。なかじまさん、とてもやさしい方だったもの。しもべ、泣いてるの？。
しもべ、どうしたの、ごろごろして。暑くて寝苦しいからかなわないですって？だって夏が来たんだもの、暑いに決まってるじゃない。必然の流れなんだから、あらかじめ備えておくことができたはずじゃないの？あたし？毛皮着て毛布の上でもこのとおり。涼しい顔でしょ。日ごろの鍛錬のちがいかしらねえ。バングラデシュの夏の夜の暑さでも思い出して「あれよりはいい」とか考えてみたら？思い出したらよけい眠れなくなっちゃった？あら、ごめんなさいね。
「あの、あるじさま、そ、その手は…？」
「手？前足でしょ、実は。この手がどうかしたの？」
「いや、その、どうかしたの…って、いかにも何か意味ありげじゃないですか」
「そうかしら…。そういえばそう見えないこともないわね」
「何なんですか？教えてくださいよ」
「なに、意味？教えてあげない」
「えーっ、そんな意地悪言わずに教えてくださいよ。ヒ、ヒントだけでも。お願いします！」
「だーめーよ。わたしだけしあわせになるんだから…」
「そ、そうか、しあわせに関係あることなんだな。それじゃぼくもやってみよう！」
「しもべ、外でやるんじゃないわよ。ただでさえあなたは変な園長で鳴り響いてるんだから。あら、歩きながらやってるわ。こういう手のかたち、生まれてはじめてだからやってみたかっただけなんだけど、ほんとうは」。
2003年7月8日−7月21日
「はい、いいですか、この時計をよーく見ててくださいね」
「何するの？ネコは時計なんて認識しないんだから、何やってもむだよ」
「まあ、そう言わずに見てくださいよ。認識論の問題じゃないんですから」
「でもむだだと思うわよ。あたしネコなんだから」
「どうです？少し眠くなってきませんか？」
「なるわけないでしょ、ネコなんだから。ネコが催眠術にかかるなんて、メルロ・ポンティも言ってないし」
「そりゃメルロ・ポンティは催眠術の人じゃありませんから、言いませんよ。でもどうしてそんな名前知ってるんです？」
「あなたが引っ越しのたびに『今度こそ読もう』って決意して並べてる本があるじゃない、この20年分くらい変わらず。それ見てればおぼえるわ、ネコだって」
「あいかわらず情けも容赦もないお言葉ですね」
「それが家族ってものじゃないの？あら、なんだか目が…」
「とかなんとか言ってるうちに、やっぱり寝ちゃいましたね」
「… ツーピー … ツーピー」
「腕組みはするし、催眠術は効いちゃうし、メルロ・ポンティは知ってるし、たいしたもんですよまったく。これでしもべの仕事でも手伝ってくれたら最高なんですけどね」
「ツーピー … ツーピー …」(注)
(注) 鼻が詰まり気味だとこういう寝息が聞こえます。でも絶対に口はあけません。鼻が完全に詰まってしまったら、ネコはいったいどうするんでしょうか？
2003年6月24日−7月8日
あるじさま、目がすわってますよ。それに腕組みまでしちゃって。ネコが腕組みするなんてだれも考えませんよ。えっ？それくらいあたしは不機嫌なんですか？どうしてです？なんでえさのお皿がふたつになったのか、まだ何の説明もないから。あっ、うっかりしてました。今週中に必ず書きます（でも忙しいんだよなあ、今週も…）。
浮かない顔してどうしたんです、あるじさま？引っ越しても座布団が新しくならないからいやなんでございますか？そうじゃなくてなんだか試されてるみたいですって？何がです？ごはんが気になる？なんでしょう。ごはんのうつわがふたつにふえているけど、あれは何かあたしを試しているんじゃないかって、そういうことですか。どれどれさっそく調査して、詳細は「あるじタマの生活と意見」にでもご報告しましょうか。
ご覧いただけますでしょうかね。わが町は雷の通り道らしく、時々激しい雷雨に襲われることがあります。これは6月はじめのある晩、突風とともに聞こえてきた雷鳴におそれおののき逃げ惑うあるじタマさまをとらえた貴重な一枚でございます。ネコにとってこの世でいちばん恐ろしいのは突然大きな音がすること、そしてそれが近づいてくることで、こどもと雷はそのどちらも備えているので天敵です。暗い部屋に隠れても雷の音からは逃げられないはずなのですが…。
しぃーもぉーべぇー、どうしてこんな顔をのせるのよ。ネコの流し目をみなさんにご披露したかったですって？あなたとちがってね、きれいなおねえさんが通ったからって横目で見たりはしないのよ、ネコは。それより、老眼鏡になると流し目で急に横を見るとくらくらになるんですって？ねえ、答えなさいよ。あら、老眼鏡の話題はきらいなの？行っちゃったわ。
こういうアングルははじめてね。なるほど、しもべに抱かれてなごんでいるときはこんな顔をしているわけね。気持ちいいわね、今の季節。暑くもないし、梅雨はまだ先だし、夜だから庭の子供たちも帰ったし。しもべ、おいしいどらやきか何かないの？おいしいお茶でも入れて食べましょうよ.。今どらやきはないの？ほんとうにあなたは気のきかないしもべだこと。
2003年5月17日−5月24日
しもべ、今回は低いアングルから来たわね。キューブリックの映画みたい。でも画像の枠の中に対するキューブリックのあの気配りが、この画像にはまったく感じられないあたりが、いかにもあなたらしいところね。このダンボールいいかげんに何とかしなさいよ。世界が狭くて狭くてしかたないわ。せめて通れるようにしといてほしいのよね、あちこち。このまま一年が経ちましたなんてことのないようにね、ほんとうに。
しもべ、これじゃここが池袋なのか下館なのか、みなさんにはわからないじゃない。あなたさまがそんなところにばかりもぐっているからですって？そうやって人のせいにするのがあなたの悪いくせね。創意と工夫で何とかしなさいよ。それから、外のこどもたち、うるさいからどけてくれない？幼稚園だからだめなの？しかたないわね。あの子たち、ここまで入って来ないでしょうね。こわいんですかって、こわいわけないでしょ、苦手なだけよ。
しもべ、やっとデジカメのコードとかいうのがみつかったのね、やれやれ。と思ったら写真がボケてるし傾いてるわね。それにうしろのあれは何？だんぼーる？あなたたちあれがよほど好きなのね。家中だんぼーるだらけだし、しょっちゅう中をのぞいてるし。でもあたしが中に入って寝ようとすると怒るのよね。あたしのお部屋にちょうどいいサイズなのに。
大切なものは自分で箱に詰めなさいってあれだけ言ったのに、あなたは返事はいいけど何にも聞いていないのね。炊飯器だってしばらく血眼になってさがしてたくらいですものね。で、あたしはいつまでこの帽子かぶっていればいいの？きょうは夏日だったでしょ。あせもができるかもね。それにしてもしもべ、ここはどこなの？
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